宗家藤間流 八世藤間勘十郎

藤間勘十郎でございます

私は古く江戸時代から300年以上にわたり歌舞伎の振付師、また舞踊家を生業にしている家に生まれ、八代目として、22歳で先代からの名代を受け継ぎました。

昨今は日本人の日本文化離れが騒がれておりますが、グローバルな感覚を身に付けていくためには、先ずは自国の文化に興味を持っていただき、自分の言葉で自国の文化の魅力を表現できるようにしてほしいと思います。

私は、舞踊に特化した仕事をしており、この仕事を通じて、日本文化のもつ数多の可能性を感じております。

このサイトを通じて、少しでも多くの方に日本文化に親しみ、また自国の文化を誇りに思っていただけるよう、精進して参りたいと思います。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

藤間勘十郎の守破離

ー先を見通す力ー

私のライフワークは大きくわけて3つあります。
「踊る」「教える」「創る」
そのどれもが、守破離という精神に基づかれています。
守破離とは”道”における修行の過程を示したもです
師の教えを守り(守)、技術を習得したのちは自分なりの工夫をつけ発展させていく(破)、そして個のオリジナルを作り上げていく(離)
その繰り返しによって歌舞伎の世界では「型」が生まれます。
私は守破離の精神の中に、少なくとも100年先を見通すということを心がけるようにしています.
先人たちは実に多くの教えを残してくれています。
1300年以上続くのこの歴史の中にある、その教えを精査し、生かすことが私の仕事だと思っています。
100年先に残るものは何か。
人物でも、作品でもそれは同じなのです。